予防歯科に対する意識の高まり

予防歯科に取り組む人が増えている

歯科医院は虫歯治療や歯周病治療を行うために訪れるところという意識が、近年少しずつ変化してきています。
それが予防歯科と呼ばれるもので、予防に努めることで虫歯や歯周病にならないようにしましょうという試みです。
これは歯科医療従事者だけでなく、治療を受ける患者さんの間にも急速に浸透してきています。
超高齢化社会と言われるようになって久しい今の日本では、100歳を超える長寿のお年寄りが珍しくなくなってきました。


そして長生きしているお年寄りに共通しているのが、歯が丈夫であるということです。
中には自分の歯が全部残っている人もおり、歯の健康が長生きと密接に関係していることがうかがえます。
歯の健康を守るためには食生活に気をつけることも大切ですが、何より歯を清潔に保つことが最も重要です。
すなわちこれが予防歯科であり、健康でよく噛める歯を1本でも多く残すことが予防歯科の目指すところでもあります。

予防歯科では何をするのか

人間の寿命が伸びているのに対して、実は歯の寿命は昔とさほど変わっていません。
人生50年と言われた時代にちょうど歯も寿命を迎えていたため、昔の人は今ほど入れ歯を使う必要性がありませんでした。
しかし寿命がどんどん伸びて行くことに歯も対応しなければ、食事や見た目にも支障をきたします。
予防歯科ではまずきちんとした歯磨きをすることが、非常に大事なであることを知ってもらいます。
自分ではちゃんと磨いていると思っている歯磨きも、実際は磨けていないことも多く、磨いていると磨けているのとでは天と地ほどの違いがあるのです。
そのために正しい歯の磨き方や、歯ブラシの選び方、清掃の効果をより高めるフロスや歯間ブラシなども併せて使用するようすすめています。

定期的にクリーニングを受ける

正しいやり方で歯磨きを行っても、歯周ポケットの奥や歯ブラシが届きにくいところには歯垢や歯石がついてしまいますので、歯科医院で定期的にクリーニングや歯石除去を行ってもらいましょう。
歯垢や歯石はそのままにしておくと虫歯や歯周病の原因になりますので、半年に1度くらいのペースで受診したいものです。
超音波スケーラーで歯石除去を行えば虫歯も発見できますし、歯茎の腫れ具合も確認することができます。
自分では落としきれない汚れを落としてもらいつつ、異常がないかどうかもチェックしてもらえるのが定期健診のメリットであり予防歯科の大切な要素です。

予防歯科にも積極的な鎌田歯科医院