歯が凍みる時に歯科医院で受けられる治療

凍みる原因によって処置方法は様々

冷たいものを飲んだ時に歯が凍みる場合、よくあるのが知覚過敏という症状です。
これは歯がすり減ったり象牙質が口腔内に露出することによって、神経が過敏に反応し凍みや痛みとして感じます。
初期の場合はHys(ヒス)処置を行い、知覚を鈍麻させ歯の表面をコーティングする薬を何度か塗布することで症状の改善を図ります。


またフッ素塗布を施したり、ボンディング材を歯の表面に塗布して光重合照射器で硬化させる方法もあります。
いずれの場合も症状が軽い場合は、数回の処置で凍みや痛みを感じなくなっていきます。

虫歯が原因で凍みる場合

虫歯になっていると、冷たいものや甘いものを飲んだり食べたりすると凍みることがあります。
この場合は知覚過敏とは根本的に原因が異なりますので、虫歯を治すことが先決です。
凍みるという症状が出ている時点で、虫歯はある程度進行していると考えられますので、削って詰めものをしなければならない可能性が高くなります。
熱い食べ物や飲み物が凍みる場合は、神経の処置をした歯に症状が出ていることが考えられます。
神経のある歯は熱いものや冷たい物を食べた時に凍みると感じることがありますが、すでに神経を取り除いている歯は冷たいものでは凍みません。
そのため熱いものを食べたり飲んだりした時に、数秒間にわたってジーンと凍みる感じが続くときは、神経を取った根幹の先で炎症を起こしている可能性が高いのです。
この場合は入っている冠をいったん取り外し、神経の管の再処置を行う必要があります。

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歯ぎしりや食いしばりも凍みる原因に

基本的に人が起きている時に上下の歯が接触することはなく、食事の際にも食べ物が介在しますので直接歯同士がかみ合うことはありません。
そのため1日のうちで上下の歯が接触する時間は、せいぜい5分程度と言われています。
しかし寝ている時の歯ぎしりや、無意識のうちに行っている食いしばりは何時間と続き、その間ずっと歯に負担をかけることになります。
ギリギリと音がするような歯ぎしりを意識して行うことは大変難しく、なかなか音が出るまで歯ぎしりすることはできません。
それが寝ている間中ずっと続くのですから、歯はすぐにすり減ってしまいます。
また歯ぎしりのように音が出なくても、強く食いしばっている状態も同様に歯のすり減りにつながります。
このような場合はナイトガードを装着することで、歯のすり減りを予防することができます。